カードマジックの歴史

手の中で自由自在に移動し、時に宙を舞い、まるで魔法にかかったかのように踊るカードたち。カードマジックは私たちを魅了し、始まった瞬間から人の目を釘付けにさせ、時をたつのを忘れさせてくれます。その名の通りカードやトランプを使った手品の名称の「カードマジック」ですが、一体今この世の中に広がるまで、どんな歴史があったのでしょう?
カードマジック自体の始まりには様々な説があり、実のところ確実なことはわかっていないことが多い現状。占いとしてカードを用いてマジックに発展したという説や、東洋から始まったという説などもありますが、やはりどこから始まったかは謎に包まれています。ただ、マジックとしてカードが用いられるようになったのは15世紀以降で、初めて文献として登場したのは1584年、イギリス人のレジナルド・スコットが出版した「Dscovery of Witchcraft」、日本語で「妖術の開示」という本と言われています。
その中で書かれているのは今のカードマジック基礎中の基礎の部分、例えば、相手が想像しているカードを当てたり、相手が選択したカードを他の人のポケットから出したりと、トータル5つのマジックが主で、現在も幅広くマジシャンに活用されているマジックの指南が書かれています。そして16世紀から17世紀初頭にかけ、イタリア人のヒエロニムス・スコットがヨーロッパの各地の宮廷を周り、巧みなカードマジックを披露していたという記録が発見されました。そのカードマジックは宮廷の人々を魅了し、かのエリザベス女王も驚いたと伝えられています。
そして、19世紀にマジシャン、ホフジンサーが基礎のマジックを確立させ、さらにマジックがポピュラーなものとなっていきました。その後1902年、「The Expert at the Card」(プロが明かすカードマジック・テクニック)という本をアメリカのS・W・アードネスが初のカードテクニックの専門書を出版し、ますますカードマジックは広がっていくことになります。このように様々な人たちの研究が積み重なり、マジシャンも増え、テクニックの幅も広がりを見せるカードマジック。これからまたどんな新しいカードマジックが生まれ人々を魅了していくのか、期待は高まるばかりですね。